評価基準とその考え方
INDEX
/ W.1 利用者やその家族等への支援 /
W.2 快適な環境づくり
/
W.3 安心と安全の確保
.サービスの適切な実施
.1 利用者やその家族等への支援
.1.1 サービスを個別・具体的に実施するための方法を明らかにしている。
A)
次の取組の全てを実施している。
□
意思疎通について、サービスの方法を明示している。
□
食事について、サービスの方法を明示している。(訪問入浴介護・訪問リハを除く)
□
入浴・清拭について、サービスの方法を明示している。(訪問リハを除く)
□
排泄について、サービスの方法を明示している。
□
身だしなみや清潔保持について、サービスの方法を明示している。(訪問リハを除く)
□
機能訓練について、サービスの方法を明示している。(訪問介護・訪問入浴介護を除く)
□
心理面に着目したサービスの方法を明示している。
B)
Aの取組の一部は実施している。
C)
Aの取組のいずれも実施していない。
[目 的]
利用者の立場に立った視点でサービスを行うため、利用者一人ひとりの課題をしっかりと把握・分析して、個別・具体的ケースに応じ、サービスを適正に実施する方法を利用者やその家族等に明示し、それらの者への支援となることを目的とする。
[ポイント]
目標(評価項目:
.1.1)を達成するために必要なサービスの具体的な方法が、個別性に鑑みて一人ひとりのサービス実施計画に記載されていることを評価する。
居宅介護支援事業所が作成する「居宅サービス計画」においては、サー
ビスを提供する上での具体的な留意点の記載を評価する。
居宅介護支援事業所における「具体的な留意点」の例
食事 ⇒ 高血圧症の管理 → 「塩分の少ない食事」(具体的な留意点) →
高齢者用の塩分の少ない給食サービスの利用
利用者の家族形態(独居など)に応じて支援を工夫するなどの配慮も必要
となる。
耳が遠いとか、話がよくわからないといった理由で利用者との会話から遠ざかることなく、希望や意向を確認する道具として、意思疎通はさまざまな意義をもつことを認識する必要がある。
日常のボディケアのみにとらわれず、利用者からの話を引き出す努力をするとともに、利用者から話しかけがあったときは、ゆっくりと話が聞けるような配慮が必要となる。
利用者への個別コミュニケーションの方法を考え、言語での会話が困難な場合でも、ボディランゲージやサインなどで意思疎通を可能とする取組を評価する。
食事を栄養補給と身体機能の保持という面だけではなく、生きる楽しみ、張り合いとして捉え、楽しんで食べてもらえるような配慮が必要となる。
摂食障害のある場合の原因に応じた対応や嚥下障害のある場合の食べやすい姿勢や体位等、サービスの具体的な方法を明示していること。
状態に応じた食事用具の工夫などに配慮されていること。
栄養管理する上での、食事量のチェック、体重の変化、排泄の状況等の記録を行うことも明示される必要がある。
入浴を、清潔を保ち、健康を維持する面と同時に、楽しみ、くつろぐものと捉え、心理的な満足を促すという配慮が必要となる。
状態に応じた入浴設備の選択など入浴能力の向上に配慮されていること。
排泄について、日常生活を快適に、その人らしい生活を送ることができるようにという観点から、利用者の立場で考えられているか、気持ちよく行くことができているかという配慮が必要となる。
環境・用具・衣服等の工夫などに配慮されていること。
残存能力を活用し、心身機能の維持または改善により、利用者の生活自立支援を目標に、利用者とともに取り組むことが必要となる。
ターミナルケアや痴呆対応などの専門的援助のみならず、孤立感の払拭、主体的な行動の促進やその他の生きがいをもてるような心理的援助を評価する。
[用 語]
〜
明示: 一人ひとりのサービス実施計画に記載されていることを指す。
身だしなみ: 整髪、つめきり、ひげの手入れ、化粧、歯磨き、生活のメリハリが出るような着替え等を指す。
[非 該 当]
福祉用具貸与
.1.2 利用者の好みにあわせた理・美容への支援を行っている。
A)
次の取組の全てを実施している。
□
理・美容に利用者の好みや意向が反映できるように配慮している。
□
理・美容室の利用など、希望に応じた支援を行っている。
B)
Aの取組の一部は実施している。
C)
Aの取組のいずれも実施していない。
[ポイント]
利用者を集団として捉え、画一的なライフスタイルを押しつけるのではなく、一人ひとりの個性や自主性が発揮できるように配慮する必要がある。
好みや意向を把握し、利用者一人ひとりが、趣味、興味、おしゃれ感覚を理・美容で楽しみ、気持ちを表すことを支援するための取組を評価する。
行きつけの理・美容室を利用するための外出援助や定期的な理・美容師の施設への訪問日を設けるなど、利用者の希望に応じた理・美容が利用できることを評価する。
行きつけの理・美容室が家族と同じところの場合など、強要にならないなら家族に外出支援の協力を仰ぐこともさしつかえない。
[用 語]
理・美容: 身だしなみや清潔保持のような日常的なものではなく、定期的なものを指す。
利用者の希望: 利用者の希望の把握が困難な場合は、家族の意向を反映する。
[非 該 当]
訪問介護・訪問入浴介護・訪問看護・訪問リハ
通所介護・通所リハ
短期入所生活介護・短期入所療養介護
居宅介護支援・福祉用具貸与
.1.3 余暇活動や生きがいづくりへの支援を行っている。
A)
次の取組の全てを実施している。
□
余暇活動や生きがいづくりに対する利用者の意向を把握する取組がある。
□
意向に沿った活動に向けて利用者が行動するための提案を行っている。
□
利用者が自発的なグループ活動などを行いたいときには支援している。
B)
Aの取組の一部は実施している。
C)
Aの取組のいずれも実施していない。
[ポイント]
余暇活動などは、施設の単調になりがちな生活に潤いをもたらし、他の利用者とのコミュニケーションの場や地域の人たちとのふれあいの場となることが期待できる。
利用者が自分の趣味を楽しむ以外に、友達づくりを通して生きがいを増進し、生活の質の向上を図る上で、グループ活動などの活性化を図ることは重要といえる。
余暇や生きがいは利用者一人ひとりの生活観や人生観によって異なるものであることを認識し、事業所がプログラムを与えるのではなく、趣味や特技、関心を生かすための配慮を評価する。
余暇活動などを行うにあたり必要な情報提供、団体・行事・教室の紹介や事業所内でのグループ化など、利用者の主体的な行動のきっかけとなる多彩な提案を行っていることを評価する。
生活意欲の向上に向けて、自発的な活動を促し、支援することが必要となる。
利用者の興味を喚起するための仕掛けや工夫なども評価する。
[用 語]
支援: 場所の提供、講師の紹介や他の利用者への参加の呼びかけなど、利用者の主体性を損なわない取組みを指す。
[非 該 当]
訪問介護・訪問入浴介護・訪問看護・訪問リハ
通所介護・通所リハ
居宅介護支援・福祉用具貸与
.1.4 家族や友人等とのつながりを維持するための支援を行っている。
A)
次の取組の全てを実施している。
□
面会時間・場所はできる限り利用者や相手の意向を尊重している。
□
面会場所はプライバシーを確保し、落ち着いて会話できるように配慮している。
□
外出や外泊の機会を持てるように支援している。(短期入所生活介護・短期入所療養介護を除く)
B)
Aの取組の一部は実施している。
C)
Aの取組のいずれも実施していない。
[ポイント]
利用者の状況によっては、実施するサービスの継続性を確保し、利用者の生活の質を高める観点から、家族や友人等との関係の維持に配慮することが必要といえる。
施設への入所で利用者が孤立感を持つことのないよう、家族・親戚はもとより、施設入所前に関係のあった知人や隣人等とも、自由に交流できるような配慮を評価する。
面会がしやすいように、時間・場所・ルールを設定することも重要といえる。
面会場所が専用であるかは問わない。
介助器具の貸し出しなど、外出や外泊時の負担を軽減できるような工夫を評価する。
[事 例]
専用の面会場所が無い場合の例
食堂等の一画をついたて等で仕切る。事務室等で職員は席をはずす。
[非 該 当]
訪問介護・訪問入浴介護・訪問看護・訪問リハ
通所介護・通所リハ
居宅介護支援・福祉用具貸与
.1.5 利用者やその家族等からの相談に積極的に対応している。
A)
次の取組の全てを実施している。
□
相談内容に応じて、相談方法や相談相手を選択することができる。
□
相談に関する標準的な対応方法を定めている。
□
介護相談や経済的な問題など、事業所が行っているサービス以外の相談内容にも取り次ぎも含めて対応している。
B)
Aの取組の一部は実施している。
C)
Aの取組のいずれも実施していない。
[ポイント]
及び
の相談内容は、事業所の行っているサービスに関わる相談であり、
は事業所が行っているサービス以外の相談をいう。
事業所の相談窓口や担当者の設置の外、法律等に関する専門的な問題や事業所には相談しにくい内容等、内容に応じて選択できる複数の相談方法が用意され、利用者や家族に周知されていることを評価する。
職員が相談を受けた場合をはじめ、他の相談相手や方法を紹介して欲しい旨の希望があった場合に、どのような対応をとるか(フローチャートや記録等を含む)の手順を定めていることを評価する。
.1.6 利用者の状況を利用者の家族等へ情報提供している。
A)
次の取組の全てを実施している。
□
利用者の日常的な状況を定期的かつ積極的に情報提供している。
□
事故発生時には、速やかに連絡している。
□
サービス提供状況の記録などの情報開示に応じている。
B)
Aの取組の一部は実施している。
C)
Aの取組のいずれも実施していない。
[ポイント]
事業所で行われているサービスの情報(行事・献立など利用者を取り巻く状況を含む。)が、利用者の家族に開示されていることを評価する。
事業所の機関誌によって事業者が行っている内容(行事など)などを提供していることは当然のこととして、一人ひとりの利用者の日常的な状況などがその家族等に情報提供されていることを評価する。
また、通所中の状況・独居・日中独居の場合など、家族が側にいないときのサービス提供時の状況を情報提供する取組についても評価する。
居宅介護支援の場合は、単身世帯の利用者の状況について、遠方の家族に情報提供する取組についても評価する。
利用者に対するサービスの提供時等に発生した事故や病気等の利用者の状況に変化があった場合には、内部で処理するのではなく、その状況が家族等に速やかに伝えられ、その対応について利用者の意見とともに、その家族等の意見や希望が反映されることが必要となる。
事業所が行っているサービスの状況を、利用者の家族等の求めに応じて開示していることを評価する。
[事 例]
「その状況が家族等に速やかに伝えられ、その対応について利用者の意見とともに、その家族等の意見や希望が反映されること」例:入院等
[用 語]
定期的: あらかじめ定められた時期(期間の長短は問わない。)によるものを指す。
積極的: 求めや問い合わせを待つまでもなく、定期的・継続的に提供を行っていることを指す。
[非 該 当]
福祉用具貸与
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